人の病気に影響する土壌
末期ガンから一般退化病まで
成分(ppm) | 栽培地の土 | 休耕地の土 | 元の土を乾燥 保存したもの |
炭酸 | 85 | 53 | 73 |
硫酸 | 472 | 394 | 238 |
硝酸 | 181 | 1560 | 1043 |
リン酸 | 1.8 | 1.7 | 5.3 |
塩素 | -- | 43 | 263 |
カルシウム | 203 | 559 | 381 |
マグネシウム | 86 | 134 | 107 |
ナトリウム | 42 | 64 | 116 |
カリウム | 27 | 63 | 75 |
シリカ | --- | --- | 48 |
固体総量 | 1097.8 | 2871.7 | 2349.3 |
表2.連続栽培による収量、灰の成分、燕麦と蕎麦のミネラル成分への影響 | ||||||
燕麦のワラ(5年間4箇所の平均収量) | ||||||
灰総量の成分 | ||||||
年度 | 収穫物 乾燥重量g |
灰分% | カリウム% | 石灰% | 酸化マグネ シウム% |
リン酸_% |
1869 | 946 | 8.08 | 37.38 | 3.95 | 2.41 | 2.62 |
1873 | 613 | 7.45 | 39.36 | 4.52 | 2.66 | 2.70 |
1875 | 538 | 6.95 | 18.38 | 6.02 | 3.37 | 2.78 |
1877 | 380 | 7.04 | 15.29 | 8.07 | 9.78 | 3.39 |
1879 | 380 | 7.99 | 11.69 | 8.60 | 4.31 | 4.01 |
緑の蕎麦(植物全体) (別々の土壌4ヶ所の4年間の平均収量) | ||||||
1872 | 355 | 7.50 | 35.26 | 37.72 | 12.35 | 6.95 |
1874 | 270 | 7.56 | 27.90 | 41.88 | 13.32 | 5.24 |
1876 | 222 | 9.02 | 27.22 | 42.42 | 13.94 | 6.15 |
1878 | 293 | 8.39 | 34.67 | 40.33 | 11.62 | 6.07 |
土壌中のミネラル欠乏が植物に病気を起こすが、リービッヒの最少養分率の法則は、当てはまらない。最近の土壌、植物、動物の栄養研究では、微量要素(銅、マンガン、コバルト、鉄、ヨウ素、ボロン、亜鉛はppmオーダーで重大な影響を与えることが分かってきた。
ヨウ素は特殊でこれが欠乏しても植物には影響を与えない。実験では3-4代はヨウ素があっても無くても収量や成長に影響は無いが、それ以降は明らかに収量が減ってくる。他の要素については人や家畜への悪影響について説明が見つからなかった。 ヨウ素は、夏には甲状腺に蓄積し、冬から春にかけては尿中に排出する量が増える。
実験的には母豚にヨウ素が少ない餌を与えることで毛の無い子豚が生まれ、逆にヨウ素化合物を与えることで防げることが確認されている。鉄の場合、マウスでは五‐六世代目に始めて影響が出る。 これは同時に精子や卵子に影響して欠乏が受け継がれるものがあることを示している。
よく知られている欠乏症の例としてあるのは;
a.マグネシウム欠乏(0.2%以下)によるタバコのsand drawn病、
b.マンガン欠乏によるトマトの萎黄病、
c.銅欠乏によるタバコの立ち枯れ病、
d。牛の発育不全は鉄、銅、コバルトが植物に足りない場合が多い。鉄は直接葉緑素と関係がある。
e.スイス、ウィスコンシン、ミネソタ、ワシントンの一部で甲状腺腫が多いのはヨウ素欠乏による。
f.南アの牛に起こる『足の障害(Lame-sickness)』は、Ca,K.Pが流亡した地域で起こっている。
g.ニュージーランドの『ブッシュ病(Bush-sickness)』はコバルト欠乏による。
h.ヨウ素欠乏による毛の無い豚。
i.人間の場合以下の欠乏によって急性、慢性の病気が起こる。
虫歯、KとCa,
壊血病、CaとP、
貧血、銅と鉄、
筋水腫と甲状腺腫、ヨウ素
飢餓浮腫、ネフローゼ浮腫、心臓浮腫、心腎症候群、老化(甲状腺欠乏症)、等はいくつかのミネラル欠乏によるものが多い、
皮膚結核、骨結核、K・P・Ca等、
石灰を施し過ぎると硫黄病になりやすいので少なめにする。 作物栽培や流亡で養分が失われるが、その主なものはN、P、Kで Caやマグネシウムはそれより少ない。